この記事のポイント
・ロイシンは筋肉の材料であると同時に、筋合成のスイッチ「mTORC1」を活性化する「トリガー(引き金)」として働く
・ただしロイシンだけでは筋肉はつくれない。他の8種の必須アミノ酸が不足すると、「ブレーキ」役の「GCN2」が筋合成を抑えてしまう
・BEAA®は、ロイシンに注目し、9種の必須アミノ酸を独自のバランスで配合。最大限の栄養効率を追い求めたことで、たった3gでホエイプロテイン20g相当の運動によるカラダづくりをサポートする
日々の食事やライフスタイルに自然に取り入れやすい素材を目指し、「幅広い世代のカラダづくりを支えたい」という想いのもと開発された次世代アミノ酸、BEAA(Balanced Essential Amino Acid)。たった3gでホエイプロテイン20g相当の運動によるカラダづくりをサポートすることができるアミノ酸素材です。
なぜ、これほど少量でカラダづくりをサポートできるのでしょうか。その秘密は、必須アミノ酸の一つ「ロイシン」にあります。結論からいうと、カギは2つです。ロイシンが筋合成の「トリガー(引き金)」として働くこと、そしてロイシンだけでなく、筋タンパク質の材料となる他の8種の必須アミノ酸もバランスよくそろっていることです。順番に見ていきましょう。

そもそも、アミノ酸とは?
アミノ酸は、私たちの身体を構成するタンパク質の材料となる物質です。タンパク質はヒトの体を構成する主要な成分の一つで、体重の約20%を占めるとされています。筋肉、皮膚、髪、内臓など、身体をつくるさまざまな組織にタンパク質が含まれています。

アミノ酸は自然界で約700種類が確認されていますが、ヒトの身体を構成するタンパク質の材料となるのは20種類のみです。そのうち9種類は体内で合成できない必須アミノ酸(Essential Amino Acids:EAA)で、食事から摂る必要があります。さらにEAAのうち、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種は分岐鎖アミノ酸(Branched-chain Amino Acids:BCAA)と呼ばれ、筋肉を構成するタンパク質=筋タンパク質に非常に多く含まれています。今回の主役であるロイシンは、お肉や卵などの動物性食品に豊富に含まれる必須アミノ酸です。
ロイシン以外の8種のEAAも、それぞれ身体の中で大切な役割を担っていますが、まずは今回の主役であるロイシンから見ていきましょう。数ある必須アミノ酸の中で、なぜロイシンが筋合成において特に重要なのでしょうか。
ロイシンは筋合成の「トリガー(引き金)」
ロイシンが注目される最大の理由は、単なる「筋タンパク質の材料」ではなく、「筋合成を調節するシグナル」として働くことです。
筋肉では常に「筋合成」と「筋分解」が起こっていて、筋合成が筋分解を上回る状態が積み重なることで、長期的には筋肉量の増加につながります。ここでカギになるのが、細胞の中で筋合成のスイッチのような役割を持つ「mTORC1」です。必須アミノ酸が供給されるとmTORC1を介したシグナルが活性化され、筋合成が促進されることが知られています。中でもロイシンは、アミノ酸による筋合成刺激を考えるうえで中心的な役割を持つと考えられています。
ロイシンは「筋肉をつくる材料」であると同時に、「筋肉をつくるためのトリガー(引き金)」としても働く。これが、ロイシンならではの大きな特徴です。

■リサーチノート:mTORC1とは
mTORC1は「mechanistic target of rapamycin complex 1」の略で、細胞内のシグナル経路の一つである。細胞が栄養状態やエネルギー状態などを感知し、タンパク質合成などを調節する重要な制御因子として知られている。
さらにmTORC1は、筋トレによる機械的刺激(筋肉に負荷がかかること)によっても活性化されます。ロイシンの摂取と筋トレは、どちらもmTORC1にかかわる刺激となるため、組み合わせることで筋合成をさらに促進することができます。
ロイシンだけでは筋肉はつくれない
ここまでの話だけだと、「それなら、筋合成のためにはロイシンだけ摂っておけばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、BEAAにはロイシン以外の8種のEAAも含まれています。その理由は大きく2つあります。
1つ目は、材料の問題です。ロイシンはmTORC1を活性化する「シグナル」として重要ですが、筋タンパク質はロイシンだけでできているわけではありません。新しいタンパク質をつくるには、ロイシン以外の必須アミノ酸も含め、さまざまなアミノ酸が必要です。必須アミノ酸は体内で合成できないため、ロイシンだけを大量に摂っても、他の必須アミノ酸が不足していれば、タンパク質合成に必要な材料が十分にそろいません。
2つ目は、筋合成の「ブレーキ」役となる「GCN2」の存在です。GCN2は、細胞内のアミノ酸不足を感知する栄養センサーです。アミノ酸が不足するとGCN2が活性化され、筋タンパク質を含む全体的なタンパク質の合成を抑える方向に働きます。

■リサーチノート:GCN2とは
GCN2は「general control nonderepressible 2」の略で、mTORC1とは別の栄養センシング経路(栄養の状態を感知するしくみ)である。アミノ酸が十分にそろっていない状況でタンパク質の合成を抑えるのは、細胞がアミノ酸不足に適応するための重要な仕組みと考えられている。
2つのしくみを並べると、下記のようになります。
| しくみ | 役割 | 働くきっかけ |
|---|---|---|
| mTORC1 | 筋合成を進めるシグナル経路 | ロイシンなど必須アミノ酸の供給(ロイシンが「トリガー(引き金)」)、筋トレの刺激 |
| GCN2 | 筋合成の「ブレーキ」 | 細胞内のアミノ酸の不足 |
ロイシンの働きを最大限に発揮するためには、mTORC1を活性化しつつ、筋合成のブレーキとなるGCN2が活性化されないよう、他の8種のアミノ酸もバランスよく摂取する必要があります。ロイシンだけをどれだけ多く摂取しても、ほかのアミノ酸が足りなければ、筋合成の効果は十分に得られないのです。
ロイシンを支える、ほかの8種の必須アミノ酸
ロイシンの働きを活かすには、他の8種の必須アミノ酸も欠かせません。では、8種はそれぞれどんな役割を担っているのでしょうか。主な働きを整理すると、下記のとおりです。
| アミノ酸 | 主な働き |
|---|---|
| イソロイシン | エネルギー代謝にかかわるBCAA |
| バリン | 筋肉の成長にかかわるBCAA |
| リジン | 髪・肌の材料。植物性タンパク質では不足しがち |
| フェニルアラニン | 神経伝達物質の合成にかかわる |
| スレオニン | 脂肪代謝にかかわる |
| トリプトファン | セロトニンやメラトニンの材料となる |
| メチオニン | 肌の健康・免疫サポートにかかわる |
| ヒスチジン | 免疫反応・運動パフォーマンスにかかわる |
イソロイシン ― エネルギー代謝にかかわるBCAA

イソロイシンは、ロイシン、バリンとともにBCAAを構成するアミノ酸です。筋タンパク質の構成成分となるだけでなく、エネルギー代謝にもかかわっています。特に運動時には、BCAAは筋肉で代謝される割合が比較的大きく、運動中のエネルギー代謝との関係からも研究されてきました。また、イソロイシンは血糖調節との関連についても研究されています。
バリン ― 筋肉の成長にかかわるBCAA

バリンも、ロイシン、イソロイシンとともにBCAAを構成します。体内の窒素代謝にかかわり、健康的な身体の維持や成長を支える重要なアミノ酸です。
リジン ― 植物性タンパク質では不足しがちな髪・肌の材料

リジンは、髪の主成分であるケラチンや、肌の弾力にかかわるコラーゲンなどの合成にかかわるため、身体の組織を維持するうえでも重要です。特に植物性タンパク質では、食品によってリジンが不足しやすい場合があるため、タンパク質の「質」を評価するうえでも注目されています。
フェニルアラニン ― 神経伝達物質の合成にかかわる

体内では、フェニルアラニンからチロシンがつくられます。チロシンは、神経伝達物質であるカテコールアミン(ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン)の前駆体(もとになる物質)となるため、フェニルアラニンは単にタンパク質の材料となるだけでなく、さまざまな生理機能に関係しています。
スレオニン ― 脂肪代謝にかかわる

スレオニンは肝臓における脂質代謝にも関与することが知られており、スレオニンの不足による肝臓への脂肪蓄積や、スレオニン摂取による肝脂質代謝への影響について研究されています。脂肪肝は、過剰な飲酒や肥満、食生活などさまざまな要因が関係するため、健康的な食生活を考えるうえでも注目されているアミノ酸の一つです。
トリプトファン ― セロトニンやメラトニンの材料となる

トリプトファンは、体内でセロトニンやメラトニンなどの前駆体として利用されます。セロトニンは精神を安定させる神経伝達物質として、メラトニンは睡眠・覚醒リズムに関係するホルモンとして知られています。
メチオニン ― 肌の健康・免疫サポートにかかわる

メチオニンは、硫黄を含む「含硫アミノ酸」の一つです。肌のターンオーバーを整えるシステインの合成にかかわっています。また、システインは抗酸化作用があり、免疫機能にかかわるグルタチオンの材料にもなります。
ヒスチジン ― 免疫反応・運動パフォーマンスにかかわる

ヒスチジンは、体内ではヒスタミンの前駆体となります。ヒスタミンは、免疫反応や胃酸分泌など、さまざまな生理反応に関係する物質です。また、筋肉中にはβ-アラニンとヒスチジンから構成されるカルノシンというジペプチド(アミノ酸が2つつながった物質)が存在します。カルノシンは筋肉内のpH緩衝(酸性に傾くのを和らげる働き)に関与し、高強度運動時の筋機能を支える役割が研究されています。
このように、ロイシン以外のEAAも、筋タンパク質をはじめとする体内の主要な組織を構成し、代謝を支える重要な物質です。ロイシンと8種がそろってはじめて、筋合成の力が十分に発揮されます。
BEAAが少量でもカラダづくりをサポートできる理由
ここまでの内容をふまえると、BEAAが少量でカラダづくりをサポートできる理由が見えてきます。
BEAAは、筋合成のトリガーとなるロイシンに注目し、栄養摂取による筋合成の効果を十分に得られるよう、独自の技術とバランスで9種の必須アミノ酸を配合した次世代アミノ酸です。最大限の栄養効率を追い求めたことで、たった3gでホエイプロテイン20g相当の運動によるカラダづくりのサポートを可能にしました。

自分に合う取り入れ方を見つける
3gという少量でカラダづくりのサポートが期待できるBEAAは、目的やライフスタイルに合わせて取り入れやすいのが特長です。
筋トレをしている方
ロイシンの摂取と筋トレは、どちらもmTORC1にかかわる刺激です。普段のトレーニングと組み合わせてBEAAを取り入れるのがおすすめです。
タンパク質の摂りすぎを抑えたいアスリートの方
少量で運動によるカラダづくりのサポートが期待できるため、タンパク質の過剰摂取を抑えながら、効率よくカラダづくりを行いたい方に向いています。
食が細いお子様・ご高齢の方
一度に食べられる量が限られている方でも、少量で取り入れやすいのがBEAAの特長です。
よくある質問
ロイシンだけのサプリメントではだめですか?
ロイシンだけでは筋タンパク質の材料がそろわず、他の必須アミノ酸が不足するとGCN2が筋合成を抑える方向に働きます。ロイシンの働きを活かすには、9種の必須アミノ酸をバランスよく摂ることが大切です。
EAA、BCAA、BEAAはどう違うのですか?
EAAは体内で合成できない9種の必須アミノ酸のことで、BCAAはそのうちロイシン、イソロイシン、バリンの3種を指します。BEAAは、ロイシンに注目し、9種の必須アミノ酸を独自のバランスで配合した次世代アミノ酸です。
ロイシンや必須アミノ酸は、どんな食品に含まれていますか?
ロイシンはお肉や卵などの動物性食品に豊富に含まれています。一方、植物性タンパク質では食品によってリジンが不足しやすい場合があり、タンパク質の「質」を考えるうえでもアミノ酸のバランスが注目されています。
筋トレと組み合わせた方がよいですか?
BEAAは「運動によるカラダづくり」をサポートする素材です。ロイシンの摂取と筋トレはどちらもmTORC1にかかわる刺激なので、普段の運動と組み合わせて取り入れるのがおすすめです。
まとめ
今回は、BEAAが少量でカラダづくりをサポートできる秘密である、ロイシンの働きについてご紹介しました。ロイシンは筋合成の「トリガー(引き金)」として働きますが、その力を十分に発揮するには、筋タンパク質の材料となる他の8種の必須アミノ酸もそろっていることが欠かせません。BEAAは、ロイシンと8種のアミノ酸を、効率的な筋合成効果を発揮できるように配合した次世代アミノ酸です。普段の筋トレと組み合わせて、効率のよいカラダづくりにぜひ取り入れてみてください。
※BEAA®は、株式会社東洋新薬の登録商標です。
※BEAA®は、BCAAとEAAを独自のバランスと技術で配合した次世代アミノ酸です。特定条件下の試験において、3gでホエイプロテイン20g相当の運動によるカラダづくりサポートが確認されています。